古民家・赤瓦

   

2018年11月15日

天気:曇り時々晴れ 気温:25度

琉球の瓦屋根はかつて灰色か黒色が主流でしたが、17世紀後半には赤瓦が作られるようになりました。沖縄県南部で取れる、クチャという鉄分を多く含んだ泥岩を酸化焼成という方法で焼き上げると、鮮やかな赤い瓦が出来あがります。18世紀には赤色系の瓦が首里城や士族の家などに利用されていましたが、明治ころには当時「かやぶき」が主だった一般の家にも瓦葺が普及するようになりました。下の写真では家の門の内側にヒンプンと呼ばれる目隠しや魔除けの塀があります。

海に近い民家では、潮風や強風から家を守る為、フク木に囲まれた家が多いようです。

赤瓦屋根をよく見ると丸く山形になっている男瓦と、平になっている女瓦があり、この二つを漆喰でとめています。丸く飛び出した男瓦は太陽の光が当たりやすく高温になりますが、平らな女瓦は陽射しを避けることができ、温度が上がりにくくなっています。これは強い陽射しによる屋根裏の温度上昇を和らげる工夫のようです。赤瓦には適度な吸水性があり、スコールなどの急な雨が降ったときにはその雨水を吸い、晴れて気温が上昇すると水分の蒸発の際に熱を逃してくれるので、屋根裏の温度が下がり室内を涼しくすると言われています。 

 ウフヤー(母屋)自体には玄関らしきものはなく。開口部の大きな縁側から出入りするのが一般的で、縁側には大きく張り出すような庇がありますが、これを沖縄では雨端といい南国特有の激しい直射日光や雨が直接屋内に入り込むのを防いでいます。使われている木はチャーギと呼ばれる沖縄の主要な建築用材で強度や耐久性に優れていますが、成長が遅く大口径の柱を確保することは困難とされています。雨端柱にはあえて加工せず、そのまま柱として利用されることが多く見受けられます。赤瓦や古民家は いつまでも残しておきたい文化財で大切にしたい沖縄の財産ですね。

撮影日:2018/10/30

撮影場所:海洋博公園

沖縄コールセンター 竹内 大輔

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