塩屋のウンガミ(海神祭)

   

2019年9月13日

天気:晴れ 気温:33度

大宜味(おおぎみ)村の田港・屋古・塩屋・白浜の集落(7つの字)が共同で旧盆明けの初亥の日に行う「塩屋のウンガミ(海神祭)」は五穀豊穣、無病息災を祈願する祭りで、国の重要無形文化財に指定され、およそ500年の歴史があるといわれています。ウンガミは北部の村々で起こりましたが、時代が進むにつれて変わりつつあるものの、ここの地区では昔のままの姿を残して盛大に行われています。主に女性中心の祭祀で、祭り前夜に神事を司る「カミンチュ(神人)」が海神を迎える祈願から祭りは始まります。沖縄のハーリーに用いられる船を爬竜船といいますが、この船を使ったウガンバーリー(爬竜船競漕)がウンガミの一番の見所です。競争の前には各集落から集まった女性陣が爬竜船の安全と乗組員に対する激励の踊りが行われます。ここの特徴は踊りの囃子に三線は使われず、太鼓の伴奏だけで歌い踊ります。

屋古の海岸から塩屋の海岸へ向けて競漕をしますがスタート直後には、小さな粒にしか見えない爬竜船に向かって集落の女性陣が手を招いて応援します。

競漕を行う爬竜船は大小2種類あり、小さい爬竜船は20人乗りで、20代前後の若い人が乗り込みます。大きな爬竜船は40人乗りでベテラン勢が乗り込みます。ウンガミが行われる季節は台風シーズンで、天候により今は競漕は取りやめになることもありますが、以前は海が荒れていても行われ、波を受けて船が沈んでも皆で船を起こし競漕を続行する勇壮な競漕と聞いています。40人乗りの爬竜船を見たとき、あまりの大きさにビックリしました。次から次に人が乗り込むのを見て船も沈み海面ぎりぎりで、心配になりました。

それぞれの地区の女性たちは縞のかすりに稲藁の帯と鉢巻を締めた伝統の衣装を着て、腰まで海水に浸かり太鼓をたたいて囃子立てながら自分達の地区の爬竜船を応援します。太鼓と大きな声に驚きと感動を覚えました。

息の合った櫂さばきでゴールを目指していた爬竜船も、ゴールにたどり着くと海に飛び込み、櫂と櫂を打ち合わせお互いの健闘を讃え合います。1年に1度神が訪れてきて、人々に祝福を与えて再び帰って行くという信仰があり、祖先が残した祭礼を大事に守って行く地域の情熱を見た思いでした。

撮影日:2018/9/4

撮影場所:大宜味村塩屋

沖縄コールセンター 竹内 大輔

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